図書館員のおすすめ本
刑事コロンボ13の事件簿:黒衣のリハーサル
紹介文
『刑事コロンボ』をご存知ですか?
1968年からアメリカで放送されたロサンゼルスを舞台にした刑事ドラマで、主演はピーター・フォークという個性的な俳優でした。1972年から日本でも吹き替え版が放送され、トレードマークのヨレヨレのレインコートや、ボサボサの髪、オンボロの車、常に吸っている葉巻、そして何と言っても「うちのカミさんがねぇ…」の口癖は一世を風靡しました。また、80年代にも復活し、ブランクはあるもののほぼ半世紀に及ぶ人気ドラマでした。
推理小説やドラマは、主人公の探偵や刑事などが動機やトリックを明らかにして犯人を見つけていくのが通常ですが、コロンボは「倒叙(とうじょ)形式」といって、初めに事件、犯行を描写し、視聴者は犯人がわかった状態で話が展開していきます。そのため、コロンボがどうやって犯行を見抜き、真犯人を追い詰めるかに見どころがあります。
同じ形式の有名な日本のドラマに『古畑任三郎』があります。これは作者の三谷幸喜がコロンボフリークで、和製コロンボを作りたくて企画したドラマだったそうです。
さて、『刑事コロンボ』は、ドラマの脚本から小説化したものはあっても、原作となる小説を映像化したものではありません。そのため、小説のみのコロンボの物語は少なく、この『刑事コロンボ13の事件簿』はそのひとつです。
現在、NHKのBSPとBS4Kで、旧シリーズといわれる45本が、アメリカでの放送順に再放送されています。ドラマと合わせて、コロンボの魅力を味わってください。
紹介者 |
くちびる山
|
---|---|
書名 | 刑事コロンボ13の事件簿:黒衣のリハーサル |
著者名 | |
分野 |
小説
|
蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
|
請求番号 |
933.7/L
|