図書館員のおすすめ本
夜と霧
紹介文
今回紹介する作品は「夜と霧」です。 本書は第二次世界大戦中の強制収容所の体験記になります。 私は学生の頃に講義のなかで霜山徳爾さんの訳に触れ、戦争の悲惨さについて考えさせられました。 最近になり池田香代子さんの新版に触れる機会があり、著者である心理学者フランクルの意図を「人生」の意味の問いかけとして読み返しました。 永遠に続く愛する人への思いに感動し、私の読了感は不思議なほどに温かい気持ちに包まれました。 「どのような状況におかれても自分の精神だけは、誰にも奪うことはできない」、「人間が生きることには、つねに、どのような状況でも意味がある」など、極限状態の過酷な強制収容所の中で語るシーンは印象的です。 私はどんな困難の状況であっても、人としての「使命」を全うするために、正しい判断を持ち続けたいと強く感じました。 今の時代だからこそ是非、一読してもらいたい一冊です。 今回ご紹介したのは2002年に出版された「夜と霧」の新版(池田香代子さん翻訳)です。 1985年に霜山徳爾さんが翻訳した「夜と霧:ドイツ強制収容所の体験記録」もありますので、こちらもどうぞご覧ください。 ただしこちらは閉架書庫にありますので、閉架資料利用申込書に必要事項と「CS124722」を記載し申込してください。 15分間隔で出納します。
紹介者 |
しまふくろう
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書名 | 夜と霧 |
著者名 | |
分野 |
ルポルタージュ
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蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
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請求番号 |
946/F
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