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ささやく恋人、りきむレポーター : 口の中の文化

紹介文

 私の趣味の1つに,テレビを見ているときだけでなく,会議や日常会話でもその人の話し方や口調を観察するのがあるのですが(一応私は気づかれないようにやってるつもりですが,妻にはわかるらしくよく指摘されます。なんと恐ろしい!),そうするとブリッ子風,ツンデレ風,ヤンキー風などなどいろんな話し方(口調)が決まったルールとしてあることに気づきます。実はこの口調(とここで呼んでいるもの)というのは,私達が言葉で相手に気持ちを伝える上で大切な役割を担っています。この本では,日本人が気づかずに使っている口調を様々な例を挙げて解説しています。  例をあげると,いきなり「205たす318は?」と聞かれたら(公文に通ってたような人でなければ)「えーと,523」のように,答の前に「えーと」という言いよどみが入ります。しかし,同じ言いよどみでも「あのー,523」と「あのー」を使うと非常におかしな感じがします。また,声の高さに関しても決まりがあり,恋人が耳元で「あ,な,た♥」などとささやくとき,「た」は「な」よりも一段と高くなります(恥ずかしがっているあなたもそうでしょ?)。この本を読んでいくと「えー,こんなことにもー?」と思うようなことに決まり(法則性)があることに気づき,やがて私と同じ趣味を持つようになるでしょう(それが幸せなことかは分かりませんが)。

紹介者
松浦年男先生
所属学部
文学部
書名 ささやく恋人、りきむレポーター : 口の中の文化
著者名
定延利之
分野
日本語-音声
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所在
3F和書
請求番号
811.1/S