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大人の敬語コミュニケーション

紹介文

正しい敬語を使ってますか?

 外国人にとって日本語はとても難しい言語のようです。アメリカ国務省が発表する「外国語習得難易度ランキング」では「最も難しい」というカテゴリーにランクされているほどです。
難しさの特徴としては、まず、ひらがな・カタカナ・漢字といった文字の種類が多いこと。その漢字には音読みと訓読みがあり、同じ文字に何通りも読み方があること。さらには方言が多く、同じ意味の言い方が何通りもあること。他にも主語や目的語が省略される、曖昧な表現、発音…など英語話者から見るととても難しいということです。

そして難解極まりないのが「敬語」。

ひとくちに「敬語」と言っても、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。自分の立場や相手との関係性によって使う言葉が区別されている言語は日本語だけといわれています。日本独特の文化(上下関係文化)の存在もあるので、外国人にとって難しいのは当然でしょう。しかし、日本人ならみな正しくその敬語を使えているのか?…というと、甚だ怪しく、相当な学習と訓練を積まなければ3種類の敬語を正しく区別し、使い切ることはできないでしょう。日常的におかしな敬語の使い方をよく耳にします。とくに丁寧に話そうとするがあまり自分を尊敬する言い回しになり、逆に相手に失礼になっている場合をよく見かけます。と、いうことは自分も無自覚におかしな敬語を連発している可能性があります。ビジネスの場面だとそれは「恥」となり、場合によっては信用問題にも影響します。

敬語は相手への心遣いであり、それによって良好な人間関係を作るものですが、正しく使うことだけに囚われると心が伝わらず、望ましいコミュニケーションは築けません。この本の中には、一見どこが間違っているのかわからない、しかし誤った使い方である、という例がたくさん載っています。それを確認するだけでも敬語のスキルが上がると思います。

紹介者
くちびる山
書名 大人の敬語コミュニケーション
著者名
蒲谷 宏
分野
文法・語法(敬語法)
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所在
2階 文庫新書/ちくま新書
請求番号
815.8/K