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妄想膨らむ小説

紹介文

 驚き、悲しみ、興奮。様々な感情が湧き出るアニメ。
 この小説は、同じクールで放送される2つのアニメを中心に、アニメに関わる様々な人に光を当て、描かれている。
 映像に動きがついていなければアニメとは言えない。そしてキャラクターの声やBGMといった音が付くことによりアニメとなる。

 小説からは音も映像も出てこない。当たり前である。そのため、この小説をより楽しく読むのに、この小説で作られるアニメを楽しむには想像力が、いや、妄想力が必要になる。

 登場人物たちが作り上げていくアニメ。それぞれの設定やキャラクターがどれも魅力的に説明されている。それらの文字だけをみて、それぞれのアニメーションを妄想する必要がある。それはとても面白い作業になる。
 与えられた設定を元に、キャラクターに自分好みの声や動き、それにBGMをつけるなんてことは、妄想の中でしかできないだろう。

 ぜひこの小説を読み、楽しく妄想してもらいたい。

紹介者
ハヤシ
書名
ハケンアニメ!
著者名
辻村深月
分野
近代小説
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所在
3F/和書
請求番号
913.6/T