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スコットランド紀行

紹介文

 スコットランドというとすぐに思い浮かぶのは、タータン柄のスカート状の民族衣装キルトや、バグパイプという民族楽器、スコッチ・ウィスキーなどがありますが、文学でいうと、シャーロック・ホームズの生みの親コナン・ドイルや、「ピーター・パン」を書いたジェイムズ・バリー、スコットランド方言の民謡をつくったロバート・バーンズ、「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」でお馴染みのR.L.スティーヴンソンなど、数多くの詩人や小説家がスコットランドから世に出ています。  今回ご紹介するのは、スコットランドの詩人で批評家のエドウィン・ミュア(1887-1959)が書いた「スコットランド紀行」という旅行記で、2007年に出た本邦初の翻訳です。ミュアは、スコットランドでも北部にある群島オークニー諸島で生まれ、14歳のときに、一家が地主に追われてグラスゴーへ移住を強いられた辛い体験をしています。本書は、彼の自伝的要素が織り込まれつつ1930年代のスコットランドが、いくぶん批判的距離をもって書かれています。オークニーの原体験と共に、外側から「スコットランド」を見つめるミュア独特の視点が魅力です。訳者の解説にもあるように、旅の醍醐味は「歴史的知識をきょうてい筐底に収めて、訪れた土地のせつな刹那の印象を大切にすること」につきますが、皆さんが観光などでスコットランドを訪れたときに感じる「刹那の印象」を、ミュアと比べてみては如何でしょうか。

紹介者
上石実加子先生
所属学部
文学部
書名 スコットランド紀行
著者名
エドウィン・ミュア
分野
紀行
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所在
2F文庫新書/岩波文庫
請求番号
935.7/M