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平家物語

紹介文

 『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・』 言わずと知れた「平家物語」の冒頭です。弓の名手である那須与一の「扇の的」のシーンも有名ですね。中高校生のときに授業で習ったり、覚えさせられたりしたという人も多いのではないでしょうか。平家の栄華と滅亡を描いたこの物語は盲目の琵琶法師によって全国へ広まっていったといわれています。
 アニメ「平家物語」はとてもおもしろく、現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも壇ノ浦の戦いがほんの少し描かれました。約30年前に放送された人形劇「平家物語」の再放送を見て、原文を読んでみたいと意気込んではみたものの、古典文学。授業で習うくらいだから、難しいのだろうな…と、なんとなく手は出せませんでした。しかし、この本はありがたいことに現代語訳されています。地名や人物の名前など読みづらい漢字にはフリガナもありますし、聞きなれない言葉があっても、よくある巻末の「注」ではなく、物語の中で説明しており、大変読みやすいと思います。
 訳者の古川氏は一文も訳を落とさず、順番も変えず、敬語も「すべて」訳した、と述べています。また、平家物語は政治、宗教、そして恋愛の物語とも言っています。平家物語は男くさい男だけの物語かと思いきや、女性もたくさん出てくるのです。ちょっと分厚くて辞典のような、読み応えたっぷり総ページ数800超えの大作、秋の夜長にいかがでしょう?

紹介者
3Zoo
書名 平家物語
著者名
古川日出男訳
分野
作品集:全集,選集
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所在
3F和書
請求番号
918/N-9