図書館員のおすすめ本
「猫の扉」猫ショートショート傑作選
紹介文
この本の中で紹介されている梅崎春生の「猫の話」は、何十年も前に教科書に載っていたのを読み、複雑で奇妙な感覚になったのを今のことのように鮮明に思い出します。
久しぶりにこの短編を読みたいと思い、蔵書検索(OPAC)の検索窓に「猫の話」と入れて検索ボタンを”ポチッ”としてみたら今回紹介する本書がヒットしました。
ショートショートの定義については決まったものが無いようですが、「新鮮なアイディア、完全なプロット、意外な結末」であるとか「短くて不思議な物語」などともいわれています。
短くとも人の心に残るためには冗長な表現を極力避け、印象的な結末とそこに至るまでの筋立てに無駄がない事が求められます。
リテラシーの向上を目指す人にはもってこいです。
今回は猫がテーマの作品群ですが、これ以外にもショートショートはたくさん存在します。
自分の好きな作家、題材をキーワードにして他の作品を読むことで、自然とリテラシーの向上が期待できるのではないでしょうか。
特に「長編はチョット面倒くさいなぁ」と感じているそこのあなた、短い作品だったら気軽に読むことができるはず。
この短編集で紹介されている作家たちの他作品にも、ぜひチャレンジしてみてください。
紹介者 |
アンガス
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書名 | 「猫の扉」猫ショートショート傑作選 |
著者名 | |
分野 |
叢書.全集.選集(小説・物語)
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蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
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請求番号 |
908.3/N
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