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深夜特急

紹介文

(再掲載:2006年12月掲載)  「私」、沢木耕太郎は、アパートの部屋を整理し、机の引出しに転がっている一円硬貨までかき集め、1900ドルを作ると、仕事のすべてを投げ出して旅に出た。26歳のときのことである。目的地はイギリスのロンドン。インドのデリーからロンドンまで乗合いバスで行くというのが旅の主題である。旅の途中トルコで人に会う予定はあるが、それ以外にはどこを通りどこに寄らなくてはならないという義務はまったくない。行きたいところに行き、見たいものを見る旅である。「人のためにもならず、学問の進歩に役立つわけでもなく、真実をきわめることもなく、記録を作るためのものでもなく、血湧き肉躍る冒険大活劇でもなく、まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかもおよそ酔狂な奴でなくてはしそうにもないことを、やりたかったのだ」と彼は述べている。  彼は様々な人々と出会い、別れ、ついにロンドンにたどり着く。しかし、彼にとって予想外の結末が待ち受けていた。そして、彼の旅は続く。  紀行文として読んで面白いだけでなく、自分も旅に出たいと思わせる本である。特に時間のある若い人たちにお勧めしたい。あなたもこの本を読んで旅に出てみては? ※6冊に分冊された単行本です。 【第1巻~第6巻】

紹介者
伊東尚美先生
所属学部
経済学部
書名 深夜特急
著者名
沢木耕太郎
分野
紀行
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所在
3F和書
請求番号
915.6/S-1~S-6