勉強が忙しい中でも、フェアトレードや国際化のように色んな大義にかかわる学生がいます。これは称賛に値しますが、多くの学生にとって、根源的かつ緊急の問題に注目することは難しいと思われます。その一つは、人間が引き起こす気候変動の問題です。時に誤伝と過小評価に苦しむ問題です。認識は長い衰退の後に近年上昇しましたが、よく「エコ」の広い概念に包括される傾向があります。現在、「エコ」への関心は有望ですが、多くの流行がそうであるように、消え去る危険性がないとは言えません。 気候変動は、人類に多くの知的や物理的な挑戦をもたらしています。 　\\\'HEAT:HowtoStopthePlanetfromBurning\\\' で、ジョージ・モンビオはその挑戦を明確に提示しています。科学の学歴を持つ熟達した記者のモンビオは、長年このテーマを研究しています。複雑な内容でさえ、非専門家が読みこなすことができる方法を提起できる、腕の立つ発表者であり、我々が理解できる様に問題を説明してくれます。 \\\'Heat\\\'で、彼は系統的かつ断定的に、気候変動をめぐる虚構の正体を暴露しています。彼自身の情報源を徹底的に明らかにしていながら、不誠実な議論と当てにならない情報源を表面化し、彼が結論に達した手段を説明しています。私が知っている限り、彼は、バイオ燃料が地球の救世主のひとつだと吹聴させられたと言う一方で、バイオ燃料の暗い側面を指摘してきた最初の解説者のひとりでした。私たちは、今、安易な解決策がないことを知っています。 この本は、世界の生態系、そして、文明自体に引き起こされた危険を容赦なく強調しながら、著者はそれでも諦めてしまうような悲観論者ではなく、将来私達が選択できる様々な事柄について、概説しています。 　現在、又は未来の技術を含めても、簡単な解決策は存在しません。モンビオは厳しい現実と、その限られている選択のすべてを読者にさらけ出しています