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贖罪

紹介文

イギリスの作家イアン・マキューアン (Ian McEwan) による小説,Atonementをご紹介します.私がこの作品を読んだのはイギリスに住んでいたときで,最初は研究の合間の息抜きのつもりでした.しかし,片手間に読むにはもったいないほどの重厚な内容を持つことにすぐに気がつきました.読書愛好家必読の小説としてお勧めしたいと思います. 1935年夏,タリス家の娘セシーリアは,使用人の息子ロビーと身分の違いを越えて互いの気持ちを確かめあいます.そこに従妹のローラが何者かに暴行される事件が起こります.多感な年齢ゆえの誤解と思い込みによってロビーに憎しみの念を持っていたタリス家の末娘ブライオニーは,ロビーがその犯人であるという嘘をついてしまいます.ロビーは逮捕され,セシーリアから引き離されてしまいます.彼にはその後3年半の刑務所への収監と,第二次世界大戦への従軍が待っていました.罪の意識に苛まれたブライオニーは,残りの生涯をかけてその罪をつぐなおうとします.ローラを暴行した犯人は誰だったのか.ロビーとセシーリアはその後どうなったのか.ブライオニーは罪をつぐなうことができたのか.77歳になったブライオニー自身が最終章で語る答えに,読者は驚かざるをえません. 日本語訳が『贖罪』という題名で出版されています.また,本作に基づく映画が『つぐない』として日本では2008年に公開されました.そちらもぜひご覧ください.

紹介者
前川貴史先生
所属学部
短期大学部
書名 贖罪
著者名
イアン・マキューアン
分野
小説
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所在
3F和書
請求番号
933.7/M