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海辺のカフカ

紹介文
僕は村上春樹さんの「海辺のカフカ」をお薦めさせていただきます。
15歳、田村カフカは東京都中野区から家出を決心。父親の現金、ケータイ等を盗み東京発の深夜バスを四国まで乗り進めるところから物語は進みます。ゆっくりと物語が進んでいく中で言葉に表しがたい事件が起きたりする様子が組み込まれ、夢落ちを感じさせます。17歳の頃、一度拝読させていただいていたのですが、あなたの年齢が近いほど田村カフカの感覚が生々しく感じられ、あなたが年を重ねる程、物語全体の旨さを吟味できるような本だと感じます。つまり何度でも読みたくなる。しかしお薦めしといてなんですが、少しばかり「は?」となるような本です。ですが先の見えない人生観をよく表していて、直接的な答えなどは見つかりませんが、これからの人生の曖昧な希望だけが読了後残ります。そんなこの本が好きです。何か人生に空虚さみたいなものを感じる人などは是非読んでほしい一冊です。
紹介者 |
アボカド
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書名 |
海辺のカフカ
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著者名 | |
分野 |
近代小説
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蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
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請求番号 |
913.6/M-1 913.6/M-2
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