HONTANのおすすめ本
流浪の月

紹介文
私が紹介する本は、凪良ゆうの「流浪の月」です。この作品は映画化もされており、名前だけ聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。あらすじは、10歳の少女が引き取られた伯母の家に帰ることをためらい、雨の降る公園で孤独に時間を持て余していたところ、大学生の文が少女の事情を察し自宅に招きました。そこでようやく安らかな時間を過ごし、初めて自分の居場所を手にすることができたと感じた少女。
しかし、世間では誘拐事件として扱われ、二か月後、文は逮捕され二人は離れ離れになります。15年後、二人は偶然の再開を果たします。しかし世間の声は冷たくて、、、というお話です。私はこの作品を読んで、自分の幸せや苦しみは自分自身にしかわからず、他人に理解してもらうことは難しいと感じました。理解してもらえないことに対する葛藤、もどかしさが溢れ、「幸せの形は一つではなく、人による」と感じさせられる作品でした。ぜひ読んでみてください。
紹介者 |
ラーメン
|
---|---|
書名 |
流浪の月
|
著者名 | |
分野 |
近代小説
|
蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
|
請求番号 |
913.6/N
|