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旅する練習

紹介文

 

この作品(第34回 三島由紀夫賞)は、サッカーを愛する少女、小説家の叔父、そして旅の途中で出会うみどりさんとの心温まる物語です。それぞれが自分自身の「人生の旅」を歩みながら、出会いと別れ、そして学び(生きる)を噛みしめます。彼らが共に過ごした一瞬は、やがて永遠となって心に刻まれます。
 リフティングの回数に一喜一憂する少女の姿、特に鹿島アントラーズのファンにとっては、胸が熱くなる場面がきっとあることでしょう。
 新型コロナが流行し始めた頃、私たちはすぐに収束する一過性の風邪のようなものだと、この発症を軽く思っていました。今振り返ると、あの頃の出来事はまるで遠い昔の記憶のように感じられます。そんな時代の中で生まれたこの物語は、きっと忘れられない一冊となると思います、、、、、、、、、、、、だからこそ私は、これからも「生きる力」を育みながら、多くの本に触れ、心豊かに生きていきたいと思いました。

  

紹介者
しまふくろう
書名 旅する練習
著者名
乗代 雄介
分野
近代小説.物語
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所在
3F和書
請求番号
913.6/N