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YABUNONAKA:ヤブノナカ
紹介文
深夜、トイレに起き上がり用を足した直後、めまいと吐き気に襲われた。そのまま便座に座って安静にすればよかったのに、反射的に立ち上がってしまい、そこで記憶が途切れた。次に意識を取り戻したのは、おそらく二十分後。左の鼻から血が垂れ、体は動かず、目だけが動いた。天井からの眩しい光、床に広がる鼻血——まるで映画のワンシーン。記憶の断片をつなぎ合わせながら、私はふと思っていた。
「読みかけの『YABUNONAKA』を、読み終わりたい、、、、」
本作品は、加害者、被害者、関係者が複数の視点から語る物語。めまぐるしく視点が切り替わる現代版『藪の中』であり、圧倒的な言語化力によって、言葉が容赦なく思考に流れ込んできます。「読み切らずして、このままでは終われない。」金原ひとみの筆力に、命を掴まれるような一冊です。
| 紹介者 |
しまふくろう
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|---|---|
| 書名 | YABUNONAKA:ヤブノナカ |
| 著者名 | |
| 分野 |
近代小説.物語
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| 蔵書検索 | |
| 所在 |
3F和書
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| 請求番号 |
913.6/K
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