図書館員のおすすめ本
水車小屋のネネ
紹介文
「物語が終わらず、果てしなくページが続いてほしい」と、心から願ってしまうほど、魅力的な作品でした。絵本でも児童書でもないのに、文章には不思議な温もりがあり、読み進めるうちに自然と優しい気持ちになります。細かな描写、短く印象的なフレーズや人物の動きの描写など、巧みに織り込まれ、ひとつひとつの場面が鮮やかな映像となって脳裏に焼き付き、まるで映画館でスクリーンを眺めているような感覚に包まれました。
読了後、「なぜこれほどまでに心が揺さぶられたのか?」、津村さんの過去の作品を読み漁るうちに気づいたのは、おそらく『ネネ』が物語に深みを与え、人が生きることの苦しさや喜びをより鮮明に浮かび上がらせていたのだと感じました。
私が、特に印象に残ったのは、P204の手元にある作品のシーン、P302の山下さんとの会話、そしてP438の「自分の道」を見つける場面など、心に残る感動的なシーンが数多くありました。ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。
| 紹介者 |
しまふくろう
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|---|---|
| 書名 | 水車小屋のネネ |
| 著者名 | |
| 分野 |
近代小説.物語
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| 蔵書検索 | |
| 所在 |
3F和書
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| 請求番号 |
913.6/T
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