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オーウェルの薔薇

紹介文

ライラックの花の色がかげり、香りが遠のく頃、私はこの本のことを思い出します。
 本書は、薔薇の写真で知られる女流写真家ティナ・モドッティの人生、さらにコロンビアで薔薇栽培に従事する労働者たちへのインタビューや、西欧社会における「薔薇」をめぐるさまざまな問題へと視野を広げていきます。
 「1936年の春のこと、ひとりの作家が薔薇を植えた。」という一文から始まるこの作品のなかで、特に心に残ったのが「ローズヒップと薔薇の花」(P301)の次の一節です。
 『重要な本を読み直すことは、古い友人を再訪するようなものだ。そうした本に再会するときに、あなたは自分がどのように変化したかを知ることになる。ちがうふうに読めるとしたら、それはあなたがちがってきているからだ。久しぶりに会ってみると成長している本もあれば、しなびてしまっている本もある。』
 なかなか心に残る一冊と巡り合えないときは、かつて読んだ本を読み返すと、以前とは違った角度から、自分自身の変化や成長を感じる発見があるかもしれません。

紹介者
しまふくろう
書名 オーウェルの薔薇
著者名
レベッカ・ソルニット
分野
英米文学
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所在
3F和書
請求番号
930.278/O