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彼の左手は蛇
紹介文
この作品は、破壊と再生を併せ持つ歴史に苛まれた「蛇」をモチーフにした人間回帰的な作品だと感じました。
物語は、蛇にまつわる神話や歴史、そして数多くの連なる文献が引用されています。蛇信仰の土地、毒蛇狩り、白蛇を祀る神社、さらには死者までも、記憶の断片が物語に絡まり、思考回路の闇でとぐろを巻きます。記憶の濁流が、まるで帰巣本能に従うように「闇」へと突き進み、絶え間ない倒流香かのように思考をかき乱します。破滅へ向かう姿勢のなかで、微かに垣間見える「生きろ」という光が差し込む瞬間、遠い昔の記憶(P145-146)が導き出されます。彼の作品を読み続けている方には、「ほっ」と胸のつかえが取れる安堵感を覚えることでしょう。
前作の「列」でさらなる世界観を築き、世界的に強烈な印象を与え続けている彼の作品に、触れてみてはいかがでしょうか。
| 紹介者 |
しまふくろう
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|---|---|
| 書名 | 彼の左手は蛇 |
| 著者名 | |
| 分野 |
近代小説.物語
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| 蔵書検索 | |
| 所在 |
3F和書
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| 請求番号 |
913.6/N
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