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おいしくて泣くとき

紹介文

本書を手に取ったのは、昨年7月のHONTAN黒板展示(テーマ「夏」)で紹介されたのがきっかけでした。(WEB展示「HONTAN POP特集⑤」(2026年6月~7月)では、当時の展示POPも紹介されています。)
 本作品を読み進めるうちに、胸が締めつけられるような場面もありましたが、巧みな展開に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。気がつけば、最後まで一気に読み終えてしまうほどでした。緻密に練り上げられた構成で、読み終えたあとには心温まる感動的な気持ちに包まれました。
 特に、「九月になっても、空はまだまだ夏だった。」(P315)という一文が強く印象に残ります。「九月の空」と聞くと、これまでは星学祭でゲスト演奏されたことのあるPE’Zの楽曲を思い浮かべることが多かったですが、本作で描かれる「九月の空」は、子どもの頃に感じた素直な淡い記憶が「ふっ」とよみがえりました。
 新たな一冊と巡り合うかもしれない「HONTAN黒板展示」、今年7月のHONTAN黒板展示のテーマは「大切な人に贈る本」です。

 

紹介者
しまふくろう
書名 おいしくて泣くとき
著者名
森沢 明夫
分野
近代小説.物語
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所在
3F和書
請求番号
913.6/M