図書館員のおすすめ本
よむよむかたる
紹介文
授業中に声を出して本を読む機会はありましたが、当時の私は漢字を読み間違えないことばかりに気を取られ、物語の内容そのものに深く向き合えていなかったように思います。
本書では、読書会に集う人々が同じ物語を読み、語り合うことで、一冊の本が思いもよらない広がりを見せていきます。それぞれが心に留めた言葉や感じ方を共有することで、新たな発見や気づきが生まれ、本の世界がより豊かに深まっていく様子が印象的でした。
物語の舞台は小樽です。読書会のネーミングも人生の山なみが重ねられており、作品の雰囲気によく合っています。読書会に集う個性豊かな人々のやり取りも魅力的で、まるで喫茶店で交わされる会話が聞こえてくるかのようです。また、著者の朝倉さんらしく北海道弁がふんだんに使われており、“どさんこ”に馴染みのある空気感や土地の温もりが伝わってきます。
読後、私は以前TVerで視聴した、ダイアンの津田篤宏さん司会による読書会を思い出しました。その番組では、会場に集まった参加者が太宰治の『人間失格』を同じ会場内で黙読した後、それぞれの感想を語り合います。同じ作品を読んでも受け取り方は人それぞれであり、自分にはなかった視点や考え方に出会えることが読書会の大きな魅力なのだと感じました。言葉の力によって人と人がつながり、参加者の表情が自然と和らいでいく様子がとても印象に残っています。
図書館では、図書館ボランティアによる「HONTANのおすすめ本」を毎月ホームページで紹介しています。本を読んで感じたことや気づいたことを共有することで、新たな発見や読書の楽しさが広がっていくことを願っています。そして、多様な視点に触れることで、一人ひとりの学びの幅を広げるきっかけになればと思います。
| 紹介者 |
しまふくろう
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|---|---|
| 書名 | よむよむかたる |
| 著者名 | |
| 分野 |
近代小説.物語
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| 蔵書検索 | |
| 所在 |
3F和書
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| 請求番号 |
913.6/A
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