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図書館員のおすすめ本

ある陪審員の四日間

紹介文

 日本での裁判員制度導入をどう思われているでしょうか?私には関係ないし~!と思っているあなた!!にこの1冊をご紹介します。  この本はあるアメリカ陪審員の体験記。素人が複雑な法の世界と向き合い、想像を絶する心の葛藤や感情的対立の中で評決に達するまでを、臨場感あふれる筆致で描いています。  著者が召喚状を受け取ってから評決を出すまでの経緯が、さまざまなエピソードを交えて綴られていき、閉ざされた陪審室のなかで争点となっている殺人事件の詳細を検討するうち、議論は社会における法と正義のあり方にまで及んでいく。確たる真相の解明が望めない状況で、選択すべきは法の尊重か、正義の行使か?陪審員たちの感情的対立や個人の心の葛藤を通じ、人間の強さと弱さが露わになっていきます。  本を読み終えたとき、あなたはこの結論が正しかったと思えますか?  一般市民が裁判に関わることの重さが胸に迫る1冊です。

紹介者
ふとっちょ
書名 ある陪審員の四日間
著者名
D.グレアム・バーネット
分野
陪審制度
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所在
3F和書
請求番号
327.67/B