猫が大好き。日々、猫にかまけっぱなしの著者。 　どのくらいかまけているかと言えば・・・。 　著者町田さんちの猫ちゃんは、猫じゃらしが大好き。だけど多忙なため「一日4時間しか」猫じゃらしを振ってあげられないことを詫びる著者。（4時間遊べば十分？？） 　猫のように顔に毛があればかわいいかも？と思い、髭を生やし、前髪を伸ばして、毛で顔を覆うも、「キャーッ！」と近所の女性に逃げられる著者。（あたりまえだ～！） 　猫の姓名判断なるものを雑誌で見つけ、愛猫の名前を改名。（親バカならぬ、飼い主バカ？） 　しかし、それもこれも、猫を愛すればこその行動。猫への愛情と笑いに包まれた日々。 　町田さんの高価なスーツをあっけなくずたずたにしてしまう猫ちゃんたち。だって、猫の世界には、高い服を着て見栄を張るやつなんていないんだもん。そう、猫は、私たち人間のもつ見栄や虚栄心が、なんてばかげたものかを教えてくれる。 　町田さんの大切なキリストの十字架や布袋様の置物も猫パンチ猫キックでたたき落としてしまう猫ちゃん。しかし、そんな彼らこそ、もしかすると誰よりも神に近い存在かもしれない。 　著者の猫への愛は、単なる「猫かわいがり」ではないことが、愛猫の死に立ち会った際の描写からうかがえる。死がせまりつつも、生きぬこうとする愛猫の姿に、必死で看病をする著者。 　著者は、愛猫の死を通じて、「後で後悔しないよう何事も全力で頑張ること」を学んだという。 　猫の生活、猫の生き方を尊重し、愛猫の死に真摯に向き合う。そして、猫から人生を学ぶ。 　そんな著者は、「世界一の猫派」と言えるのではないでしょうか？ 猫派万歳。