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日本型ワークシェアリングの実践 : 仕事と暮らしを変える

紹介文

 最近よく耳にする「ワークシェアリング」。でも、それって一体何でしょう。仕事を分け合うということは名前から判りますが、分け合うということは、労働時間が短くなり楽になるのでしょうか。雇用が増えていいことなのでしょうか。でも、そうすると個人の給料は減ってしまうのでしょうか。解雇する代わりにワークシェアリングをするというと聞こえはいいけれど、それってただの給料カットで、経営者側だけ得をしているのではないでしょうか。色々な疑問が浮びます。  本書も2002年出版と少し古い本ですが、ワークシェアリングの考え方や種類が詳しく紹介されていて入門書としてお勧めです。海外の実践例や、日本で行う際の注意点などが書かれています。  ワークシェアリングと一口で言っても、緊急型のものと中長期型のものに分けられます。景気が悪いときにだけ労働時間を短くし、景気回復とともに元に戻すというのが緊急型です。これは日本でも製造業などで導入されている例があります。けれども、これからは中長期型のワークシェアリングについても考えていかなければなりません。失業率が上がり、経済が劇的に成長することも見込めません。経営者にも労働者にも理解の得られるワークシェアリングはどうしたらできるのか。働くということ、生活するということの価値観を考え直してみる時期が来ているのかもしれません。  ワークシェアリングに関しては、上で紹介している『たのしい不便』でも触れられており、これからの社会を考える上ではずせない論点になっているようです。

紹介者
職員B子
書名 日本型ワークシェアリングの実践 : 仕事と暮らしを変える
著者名
樋口美雄
分野
労働時間
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所在
3F和書
請求番号
366.32/N