憲法9条についてどう思いますか？ 　この本は、気軽にみんなで9条について考えよう、という目的で立ち上げられたＷｅｂサイト「マガジン9条」から出発したものです。平和活動を訴えてきた映画監督から普段は政治について発言しないような芸能人まで、近年の改憲の流れに危機感を覚えた様々な人が、その人なりの言葉で9条についての思いを語っています。精神科医の香山リカさん、女優の渡辺えり子さん、元吉本興業常務の木村政雄さんなどです。文章は個人的な意見なので、賛否両論あることと思いますが、私たち一人一人が9条についての意見をもちそれを発言していくことの大切さが伝わってきます。 　本書は2006年出版で、原稿は2005年に書かれたものが多く、少々時間がたっていますが、小泉政権当時の状況を、改めて思い直すことができます。 　1995年に「平和宣言」を、2004年に「2004年2月声明」を表明している北星学園大学に通う学生として、みなさんもぜひ9条について考えてみてください。本書はその良いきっかけになると思います。