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クリスマスの木
紹介文
“その木を理解しようとする彼女の心づかいと同じくらい友だちに気をつかったら 人と人の関係ももっとましになるかもしれない” (本文より) アメリカニュージャージー州の修道院にシスター・アンソニーという修道女がいた。彼女には、 “トゥリー”という名の友達がいた。 二人の友情に、普通とは少し違うところがあるとすれば、それは、トゥリーが人ではなく”木”であったことかもしれない。 ある日、一人ぼっちの女の子は、自分の背丈ほどのドイツトウヒという小さな木と出逢った。 女の子の父は、彼女に草木の話をいつもしてくれた。今は亡き父から草木を愛する心を受け継いだ彼女は、その木と心を通わせるようになった。彼女は、もう一人ぼっちではなかった。 トゥリーとともに年を重ねおばあさんになったシスター・アンソニー。彼女は、トゥリーが自分と同じように年老いてしまったことに気づいていた。このままでは、トゥリーは雪嵐になぎ倒されてしまうかもしれない。 “自分の友達がそんな最後を遂げるのは見るにしのびない。” シスター・アンソニーは、幼い頃トゥリーと交わした会話を思い出していた。 “ドイツトウヒは、「世界一のクリスマスツリー」になるの” 彼女は、トゥリーとの最後の別れを、ニューヨークのロックフェラー・センターで向かえた。 トゥリーは、たくさんの飾りと電球を付けられ、美しいクリスマスツリーになったのだ。 トゥリーに明かりが灯った時、彼女は、父から聞いた大切な言葉を思い出す。それは・・・
紹介者 |
幽玄
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書名 | クリスマスの木 |
著者名 | |
分野 |
英米文学
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架(CS184353)
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請求番号 |
933/S
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