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英国の最後の家族
紹介文
英国のある家族の家で暮らすラブラドール・レトリバーのプリンス。 プリンスは、ラブラドールたるもの絶対に守らなければならない「ラブラドールの誓約」を遵守する真面目で実直な犬。 「ラブラドールの誓約」。それは、彼らが家族の幸せを守るために築きあげてきた智恵。 【ラブラドールの誓約 第3条 汝の長老から学べ】 長老曰く、「尾ふり行為は、家族の安泰を維持するためにきわめて重要」。 誓約を守り忠誠を尽くすことが家族の幸せにつながると信じ、日々奮戦するプリンス。 家族を覆う不穏な空気を振り払うように、一生懸命しっぽを振り続けるが、どうにも事態は好転しない。 そんなある日、家族を守るために、プリンスにとって絶対的な存在だったラブラドールの誓約を破らなくてはならない事態が起こる。 誓約を犯したプリンスの運命は?そして、家族の幸せは守られたのか?! 利己的で、欲深い私たち人間。その人間という愚かな存在のために、けなげなまでに忠誠を尽くす犬たち。 私たち人間には、犬たちに守られるだけの価値があるのだろうか? 自分自身、そして愛犬(愛猫・愛兎・・・etc)に問いかける一冊となるだろう。
紹介者 |
幽玄
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書名 | 英国の最後の家族 |
著者名 | |
分野 |
英文学
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架(CS184270)
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請求番号 |
933/H
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