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砂の器
紹介文
ある夜、東京・蒲田駅の操作場で身元不明の他殺死体が発見された。手がかりは「カメダ・・・」という地方訛りの言葉だけ・・・。難航しながらも2人の刑事の執念で身元が割れ、やがて今を輝く天才音楽家が容疑者として浮かんだ。真相に迫る中で明らかになっていく、この音楽家の暗く哀しい過去。今の栄光と幸せを守るために消さなければならなかったその過去とは・・・。 清張作品の多くは「社会派推理小説」と呼ばれ、犯罪の動機を追いかけながら、人間の野心やエゴイズムをあぶり出し、社会への批判を織り込んでいく作風です。この「砂の器」はその代表作と言われており、戦後の混乱、出自にまつわる差別、栄光への執着が1人の人間を破綻に追い込む物語です。ハラハラドキドキではなく、実に静かに話は進んでいきますが、どんどん惹き込まれ、絶対に完読間違いなし! 名作の名高い映画版「砂の器(1974年製作)」【778.72/S】のビデオもお奨めです。
紹介者 |
くちびる山
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書名 | 砂の器 |
著者名 | |
分野 |
ミステリー小説
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架
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請求番号 |
913.6/M-1、M-2 (閉架番号:CS902785,CS902786)
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