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どこ行くの、パパ?

紹介文

 行き先を尋ねた、車の後部座席に同乗の二人の息子たちは、身体と知能に重度の障害を持っている。パパが家に帰ることを答えても頭に残らないため何度も繰り返す。答えることをやめるが、ふと、行き先を思う。壁に突っ込むか、高速道路を逆走しようか、プールに行って、高い飛びこみ台から水のないプールに飛び込もうか…  フランスのユーモア作家である著者の自伝的小説である本書は、息子たちの障害だけでなく長男の死までも笑いのネタにした。  そして、自責の念、懺悔、他者への妬み、他者の偏見や偽善的行為、障害を持っていることを知るまでの期待、知った時や知った後の絶望、奇跡を願う心、避けられない運命などをブラック・ユーモアにくるんだ。  不思議なことにそれでも読み終えた後に感じるのは、父親から息子たちへ注がれた紛れもない深い愛情なのだ。

紹介者
かるたキング
書名 どこ行くの、パパ?
著者名
ジャン=ルイ・フルニエ
分野
小説. 物語
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所在
3F和書
請求番号
953.7/F