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バールのようなもの

紹介文

 『・・・犯人はバールのようなものでシャッターをこじ開けた模様・・・』  よく聞くニュースのフレーズです。  世の中には「・・・のようなもの」が溢れています。なんでも「・・・のようなもの」と表現できます。「綿のような雲」、「海のような川」、「人間のような猿」、などなど。  しかし、この「・・・のようなもの」とはいったい「どのようなもの」なのでしょうか?間違いなく、それは「そのもの」ではありません。そう、「バールのようなもの」と言ったら、それは絶対に「バール」ではないのです。無事に犯人が捕まり、証拠品が押収されても、きっと「バール」は出てこないはずです。だって「バールのようなもの」なのですから・・・。  この短編をネタにした立川志の輔の同名落語があります。これには、けして「のようなもの」を付けてはいけない言葉があるというオチがあって抱腹間違いなしです。原作ともどもおススメします。

紹介者
くちびる山
書名 バールのようなもの
著者名
清水義範
分野
小説
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所在
閉架(CS019446)
請求番号
913.6/S