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大きい1年生と小さな2年生
紹介文
体は大きいけれど臆病で泣き虫の1年生「まさや」。 小柄だけれど負けん気が強く、しっかり者の2年生「あきよ」。 まさやの目には、恐ろしい巨人が口を開けているように見える、通学路の途中の“暗い坂道”。 臆病なまさやは、怖くて怖くてどうしてもその暗い坂道を一人で通ることができません。 しっかり者のあきよに手を引かれ、毎日やっとの思いでその坂道を通り抜けるまさや。 まさやは、あきよの姿を見て、「あきよちゃんのように、しっかりしなくっちゃ。」と思う。 あきよは、まさやの手を引きながら、「私は小さくても、この子より大きいんだ。」と自覚する。 まさやは、あきよを見習い、あきよは、まさやを見守ることで、二人は大きく成長していく。 まさやは、言う。「子どもにはね、たいていのみちが、はじめてのみちなんだ。」 子供たちの世界は、毎日が初めてのことに溢れている。初めてのことに驚き、喜び、ときには怯えながら、大人の私たちが驚くような早さで、子供たちはどんどん成長していく。 『大きい1年生と小さな2年生』は、そんな子供たちの成長を見事に描いた児童文学です。 大学生活をスタートさせた皆さん。初めてのことに溢れている今この瞬間、皆さんは子供の頃のように大きな心の成長を遂げることでしょう。 読後、まさやの目覚しい成長に、ほろりと涙が出てしまうのは、私たちが大人になった証拠なのでしょうか?
紹介者 |
幽玄
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書名 | 大きい1年生と小さな2年生 |
著者名 | |
分野 |
作品集
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架(CS123105)
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請求番号 |
918.8/F-2
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