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江戸・キューバに学ぶ真の持続型社会
紹介文
我々の豊かな暮らしは、鉱物資源や化石燃料の存在によって成り立っています。これらの資源は有限であり、近い将来、枯渇してしまうことが予想され、近年、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会から資源循環型社会への移行が求められています。 この本には、江戸時代の日本と経済封鎖下のキューバを例として、真の持続型社会を実現するための提言やヒントが掲載されています。例えば、鎖国をしていた江戸時代、衣服・住宅・生活必需品の殆どは植物資源を用いており、最後にそれらは土に還り、資源が循環していました。また、経済封鎖下のキューバでは、それまでトラクターで耕作していた畑を、牛で耕して石油資源を節約していました。 しかし、現在の日本人の多くは、物が溢れている生活が当たり前で、資源が有限であることを忘れがちです。この本は、そんな私たちに警鐘を鳴らし、生活のあり方を考えさせてくれる一冊であると思います。因みに私は、LED照明の下、暖房温度を下げた部屋で、寝袋に入りながらこの本を読みました。 皆さんもエネルギーの節約を意識しながら、このような試みをしてはいかがでしょうか。
紹介者 |
変なおじいさん
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書名 | 江戸・キューバに学ぶ真の持続型社会 |
著者名 | |
分野 |
公害. 環境工学
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蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
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請求番号 |
519/E
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