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感動のエッセイ

紹介文

「神様、病気はどうして私を選んだの?」
この言葉は「1リットルの涙」を書いた木藤亜也さんが、日記の中で綴った言葉です。

 当時中学生だった彼女は、「脊髄小脳変性症」という難病に侵されてしまいます。徐々に書くこと、話すこと、歩くことさえもできなくなるという病に…しかし彼女は、そんな病に屈することなく、家族や友人、先生に支えられながら、日々を懸命に過ごしていきます。“自分はどう生きていけば良いのか”、“皆に迷惑をかけて申し訳ない”、そんな葛藤を抱えながら。日記には、そんな揺れ動く気持ちがありありと綴られています。

 テレビドラマや映画でも話題になり、大きな反響を呼んだ作品。書くこと、話すこと、歩くこと…私たちが日々生活する中で、“当たり前”に行っていること、その行為に対して何ら疑問を抱かずに暮らしていることに気づかされました。少しずつ、今まで“できていたこと”が“できなく”なっていくことに、彼女はどれだけの不安、葛藤、苦しみを抱えていたのだろうか…率直にそんなことを思いました。そんな気持ちを抱きながらも、懸命に病と闘い、笑顔で前向きに生き抜いた彼女。多くの人に勇気と感動を与えた彼女。改めて“すごい”と思いました。

 自分が壁にぶつかった時、大変な時、疲れた時…そんな時、この本を読んでみると、何か見えてくるかもしれません。ぜひ、読んでみて下さい!

紹介者
ふな
書名
1リットルの涙 : 難病と闘い続ける少女亜也の日記
著者名
木藤亜也
分野
記録
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所在
閉架(CS122107)
請求番号
916/K