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学問としてのオリンピック

紹介文

 平昌(ピョンチャン)オリンピックが終わりました。日本は金4、銀5、銅4 の計13 個と、冬季オリンピック過去最多のメダルを獲得しました。メダルの数だけではなく、羽生結弦選手の復活劇、小平奈緒選手の強さと李相花選手との友情、女子団体パシュートのチームワークに代表されるように、いずれのメダルにも感動的な人生・ドラマがありました。毎日、ワクワクしてテレビ応援をしていた私はオリンピックロスの状態です。このような人は他にもいるのではないでしょうか。そこで標記の本を紹介します。オリンピックを様々な角度からとらえなおしてみるのはどうでしょうか。
 この本はオリンピックを5 つの観点から分析しています。歴史、哲学、芸術、科学、ナショナリズムです。たとえば、歴史では古代オリンピックの様子が記されています。現在行われているオリンピックは近代オリンピックと言われているもので、1896 年にギリシャ・アテネで始まりました。2016 年のリオデジャネイロオリンピックは夏季の31 回目の大会でした。それに対して古代オリンピックは、紀元前776 年から紀元後(西暦)393 年までの約1200 年もの間、ギリシャ・オリンピアで4 年に一度、計293 回の大会が行われたそうです。当時行われていた競技として、競馬競技、徒競走、格闘技、五種競技(徒競走、円盤投、幅跳、槍投、レスリング)が記されています。いずれも裸の状態で競技を行ったようで、これは平等・対等に競うという精神があったのではないかと言われています。このような精神は近代オリンピックにも引き継がれていると思います。
 2020 年の東京オリンピックに向けて、オリンピックを勉強しなおしてみるのはいかがでしょうか。

紹介者
蓑内 豊先生
所属学部
文学部
書名 学問としてのオリンピック
著者名
橋場弦, 村田奈々子
分野
競技大会
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所在
3F和書
請求番号
780.69/G