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図書館員のおすすめ本

麦ばあの島(全4巻)

紹介文

 ハンセン病問題を取り上げた本書は、公害、人権、差別、生存権、住民運動など民主的な出版物を多数刊行している、すいれん舎から出版されたマンガです。
 かつて、集英社発行の女性コミック誌「YOU」に連載された「凍りついた瞳」により児童虐待問題が、小学館発行の青年漫画誌「ビッグコミック」に連載された「どんぐりの家」により重複障害児問題が、広く知られるようになり、関心を持つ人が増えたことによって、各種の行動につながったように、最初の一歩として、ぜひ読んでほしい本です。
 我が国の誤ったハンセン病政策が、治る病気だとわかっていながら、戦後も継続されたことにより、隔離、断種、堕胎、家族の被害などの人権侵害を止めることができなかったのは、差別や偏見が残っていたことや知る機会がほとんど無かったこと、国民の無関心、理解不足なども大きな要因だったと言われています。
 次の一歩には、社会福祉学部をはじめ、社会科学系の学部を擁する本学の図書館では、ハンセン病問題を取り上げた図書を史料や資料集成を含め、たくさん所蔵しています。

紹介者
かるたキング
書名 麦ばあの島(全4巻)
著者名
古林海月 作・画
分野
免学・防疫
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所在
3F和書
請求番号
498.6/F-1~4