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おすすめ本

図書館員のおすすめ本

三四郎

紹介文

 物語は、三四郎が東京帝国大学に入学するために熊本から上京する場面から始まります。田舎者の三四郎は東京行きの汽車の中で既にびくびくしています。そんな「おのぼりさん」三四郎の帝大生活のあれこれが描かれている作品です。  三四郎が大学で最も気に入っている場所として描かれているのが図書館です。彼は、図書館の蔵書の多さ、多様さ、そしてどんな難しそうな本にも先に読んだ人がいる形跡があることに驚きます。知的好奇心の強い三四郎は、よく図書館で勉強をしています。  さて、話の本筋は、やはり三四郎の恋と言えるでしょう。ここでも三四郎は「日本男子たるもの」と九州男児っぷりを発揮し、女性にあまり積極的にはなれません。女性の方から近付かれて、どぎまぎしたりしています。そのやりとり、片想いのような、通じ合っているような、微妙な状態がなんとも味わい深いです。

紹介者
職員B子
書名 三四郎
著者名
夏目漱石
分野
日本文学
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所在
2F文庫新書/岩波文庫
請求番号
913.6/N