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奇跡も語る者がいなければ
紹介文
この広い宇宙に地球という星が誕生したこと。 この地球上に生命が誕生したこと。 私たちは、それを「奇跡」と呼びます。 そう、奇跡は、それを奇跡と感じ、奇跡と語る者がいて初めて奇跡となりうるのです。 イングランド北部のとある通り。 立ち並ぶ家々の扉の向こうには、住人の数だけ人生がある。 同じ通りに暮らしていることが唯一の共通点の彼ら。しかし、通りで起こったある事件により、彼らは衝撃的な思い出を共有することになる。 だが、彼らはその思い出の裏で起こった大きな奇跡を知るよしもなかった。 なぜなら、その奇跡は誰にも語られることがなかったからである。 「奇跡も語る者がいなければ、どうしてそれを奇跡と呼ぶことができるだろう」。(本文より) 奇跡が奇跡と呼ばれる瞬間。それは、三年後に起こった。その奇跡は、「この世のすべてが奇跡」であることを誰よりも知っていた人物により語られた。 決して読みやすい本ではない。 しかし、最後のページを読み終えたとき、あなたはこの世の無数の奇跡を感じられるでしょう。そして、すべての人の人生が尊いということを知るでしょう。
紹介者 |
幽玄
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書名 | 奇跡も語る者がいなければ |
著者名 | |
分野 |
英米文学
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蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
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請求番号 |
933.7/M
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