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こころの処方箋

紹介文

著者は臨床心理学の専門家。 この本は心にまつわる55のエッセイがまとめられたものです。 冒頭に「人の心などわかるはずがない」とかかげ、そんなことは当たり前のことだが、そんな当然のことを言う必要が、現在にはあるのだと言っています。 簡単に判断を下さず、人の心というものはどんな動きをするのかわかるはずがないという態度で他人に接し、未来の可能性の方に注目して会い続けることなのであると。 決して難しい言葉で書かれているのではなく、私達読者に「分かる」言葉で語っています。 「分かったつもり」の「常識」が、そうそう・・と納得でき、時には新しい視点をもたらし、こういう見方もあるのだと気付かせてくれる一冊。 正しいとか正しくないとか教えられるとか言うのではなく、「呪文」を唱えていると心が収まるのだと。 55のエッセイの中から、自分に合った「呪文」をひとつ見つけ出すことができたら穏やかな気持ちになり、新しい何かを感じられるかも・・・。

紹介者
林檎
書名 こころの処方箋
著者名
河合隼雄
分野
心理学
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所在
1FCS図書(CS227557)
請求番号
140.4/K