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猫に名前はいらない

紹介文

 猫が語る「猫の人生」。猫が語る「人間社会」。  彼らにとって「人間」はへんてこな存在。体の数ヶ所にしか毛が生えていなくて、紙の煙突(煙草)からもくもく煙を吐き出し、日に何度も井戸(トイレ)に座る本当に変な生き物。  そして、そのへんてこな「人間」の生活圏が広がるにつれ、「猫」の運命を「人間」が握るようになり、猫は猫らしく生きることができなくなってしまった。  そんな「人間かぶれの猫」ばかりの現代において、人間に飼われることを忌み嫌い、誰にも何にも頼らない生き方を選んだ、誇り高きオス猫がいた。人間たちは、彼のことを「パフティル」などと呼ぶ。しかし、彼に名前はない。なぜなら誇り高き猫には名前はいらないからである。猫の中の猫!男の中の男!誇り高きオス猫が語る「猫一代記」。  人間に翻弄されながらも、懸命に生き抜いてきた彼が見つけたもの。それは・・・。  乞うご期待!

紹介者
幽玄
書名 猫に名前はいらない
著者名
A. N. ウィルソン
分野
20世紀小説
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所在
3F和書
請求番号
933.7/W