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青のフェルマータ
紹介文
昨年、『星々の舟』で直木賞を受賞された村山由佳氏の、夏らしい一冊です。 両親の離婚に深く傷つき、言葉を失った少女・里緒。彼女が、心を開ける存在は、青い海とイルカたちだった。そして、言葉を失った里緒は、チェロでのみ、その心を表現する。 失った声の治療のために、イルカとのふれ合いを求めオーストラリアのある研究所へやってきた里緒。イルカや研究所の人々、里緒にチェロを教える老チェリストJBの広く温かい心に触れ、傷ついた少女の心は少しずつ少しずつ癒されていく。 しかし、そこでの穏やかな癒しの時間の中にも、里緒の心を騒がすできごとは起こる。 傷ついた心では、持てあましてしまいそうなそのできごと。しかし、彼女はその新たな心の傷を乗り越え、心の強さを取り戻しはじめる。 弱かった彼女は、恋ができるくらい、そしてその想いを伝えられるほどに回復していく。 そして、里緒は彼女のペースで心の傷と向き合い、ゆっくりゆっくりフェルマータのように自分の心に終止符を付ける。 本のなかに散りばめられた♪たち。その可愛らしさも是非お楽しみください。
紹介者 |
幽玄
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書名 | 青のフェルマータ |
著者名 | |
分野 |
小説
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蔵書検索 | |
所在 |
3F一般図書
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請求番号 |
913.6/M
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