図書館員のおすすめ本
新潮クレスト・ブックス
紹介文
皆さんは、新潮社が出版している「新潮クレスト・ブックス」シリーズをご存知でしょうか?
「新潮クレスト・ブックス」は、まだ日本では紹介されていない海外の優れた新人作家の作品や海外の話題作をどんどん出版している海外文学シリーズです。
2003年のベストセラーとなった『朗読者』やピュリツァー賞(伝記部門)を受賞し2000年には映画化され話題となった『アンジェラの灰』もこのシリーズから出版されました。
このシリーズは、特に若い世代の読者に海外の優れた作品を読んでもらいたいという考えから、デザイン面や価格面でたくさんの工夫がされています。
デザイン面では、本全体にアメリカのペーパーバックのような雰囲気を持たせています。また表紙に、仮フランス表紙という形を採用することでさらに洋書っぽさをかもしだしているのです。
価格面では、通常本文の紙は上質紙が使われますがこれを北欧のセミ上質紙と呼ばれる紙にするといった方法でコストを下げる努力がされています。
一冊一冊のカバーデザインはまるで、画集・デザイン集を見ているような美しさで、持っているだけでおしゃれ、どれもこれもほしくなる、読みたくなるから不思議です。
「新潮クレスト・ブックス」は、小説だけではなく自伝・エッセイなどジャンルにこだわらず、あらゆる優れた作品を紹介しています。また、普段あまり読む機会のないインドやロシアを始めとする世界各国の作品も取り上げており、さまざまな文化・思想に触れることができます。
おしゃれで美しい装丁に眼を奪われ、つい手にとる。そして、さまざまな国々の優れた作品に触れ、そのすばらしさに読みふける・・・。そんな、本や読書との出逢いもあるのではないでしょうか。
「クレスト(crest)」には、「世界の最高峰」という意味があるそうです。皆さんもこの「新潮クレスト・ブック」を読み、世界の最高峰に触れてみませんか?
紹介者 |
幽玄
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書名 | 新潮クレスト・ブックス |
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