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なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか : 見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間
紹介文
2011年3月11日東北地方を襲った大地震と津波。そして原発事故。 双葉病院は、福島に原発を誘致する 10 年ほど前に小さな精神科病院として開院した。精神科を専門としてはいるが、神経科や内科も備える病院に発展した。神経や精神に異常をきたしている高齢者が他の病気を併発した際、通常の外科・内科での対応が難しいため、双葉病院はそのような患者の受け皿となっていた。原発事故の前には、300 人を超える入院患者を抱えていた。患者の中には癌患者もいる。自分で排泄処理のできない患者もいる。そんな患者たちをあの地震・津波・原発事故が襲った。当然、病院内はパニックとなった。停電した病院で、患者を救うため、必死で駆け回る医師・看護師ら病院スタッフ。暗闇の中で患者を落ち着かせ、ケアをしなくてはならない最悪の事態。見えない恐怖と闘いながら1人でも多くの患者を助けたいという思いで救助隊を待つ。しかし、全患者を双葉病院から助け出すには時間がかかり過ぎ、多くの犠牲者を出してしまう結果となる。そして突如、新聞等のマスコミでは、事実と大きく異なる「患者置き去り」との報道。大混乱の中、現場では何が起こっていたのか?なぜ誤報は生まれたのか? 本書は、大混乱の中、原発からわずか4.5キロに建つ大熊町の双葉病院で起こった実話だ。
紹介者 |
レッキー
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書名 | なぜ院長は「逃亡犯」にされたのか : 見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間 |
著者名 | |
分野 |
爆発事故による被爆者
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蔵書検索 | |
所在 |
3F和書
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請求番号 |
369.36/M
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