他の人が良く見えたり、一度でいいから他の誰かになってみたい！と思ったことがありませんか？ 　これは、そんな夢を叶えてしまった男の子のお話。ビルは、意地悪な兄や自分をバカにする学校の友達にうんざりしながら過ごす普通の子。世の中には、何の不自由もない暮らしを送っている人がいるのに、なぜぼくはこうなの？？ 　不満だらけの毎日を送っていたビルは、ある日、ひょんなことから、自分がイギリスで最も有名な子ども、ベニー・スピンクスとそっくりなことに気づきます。ベニーと言えば、サッカー選手の父と有名な歌手を母に持つイギリス中が注目する子ども。その日からビルは、ベニーそっくりになるためにわざと髪型をくしゃくしゃにして過ごします。今まで自分をバカにしていた友達の態度も一変。信じられないような毎日を送るビルに、本物のベニーに会うチャンスが訪れます。そこで、本物のベニーは、ビルが想像もしなかった一言を言います。 　「普通の生活をしている君がうらやましい。」 　そこで、２人は、お互いになりすまして過ごす“とりかえっこ大作戦”を決行することに。その作戦の決行中に思わぬ事件が起きてしまいます。 　２人は無事に元に戻ることができたのでしょうか？お金持ちの息子としての生活をビルは楽しめたのでしょうか？ 　ビルと一緒に大切な何かに気づくことができる、そんな1冊です。