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吉野弘全詩集
紹介文
国語の教科書に掲載された「I was born」。 結婚式のスピーチなどでよく耳にする「祝婚歌」。 作者名は忘れても作品としての詩は心に残っている人も多いようです。 是枝裕和監督の映画「空気人形」に引用された“生命は自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい~”の出典「生命は」。浜田省吾の「悲しみは雪のように」のモチーフの一つになったといわれている「雪の日に」。他の作品に影響を与えた詩も少なくようです。 難解な言葉づかいを避け、わかりやすさに気を配って創作していたという詩をまとめた1055頁の全詩集には、「自然渋滞」に代表される漢字・言葉遊びの詩、作詞した校歌の歌詞なども掲載されており、著作の幅広さを感じさせます。 あとがきでは、長女の出生の際に詠われた「奈々子に」の本人が、惜しくも今年1月に没した父である著者の人柄や思い出などを寄せています。
紹介者 |
かるたキング
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書名 | 吉野弘全詩集 |
著者名 | |
分野 |
個人詩集
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架(CS179165)
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請求番号 |
911.56/Y
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