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ピーター・パン・シンドローム : なぜ、彼らは大人になれないのか
紹介文
「ピーター・パン・シンドローム(ピーター・パン症候群:PPS)」とは、年齢的には大人なのに、精神的に子どものままでいる「おとな・こども」の男性を指します。現代の社会状況の中で多くの男性に現れる一種の心理傾向であり、特別な病気ではありませんが、社会人としてちゃんとやっていく能力に欠ける人間として見られています。年齢別に現れる心理や行動のプロフィール(特徴)は、ナルシズム(自己愛)、第一印象では好人物、しかし激しく自己チュー、淋しがり屋、本当の友人がいない、立派なキャリアに憧れるが努力は嫌い…などなど。心当たりはありませんか? ピーター・パンは、ネバーランドという夢の国で自由自在に遊びまくる「永遠の少年」というディズニーキャラクターでおなじみですが、原作(英国の童話作家 J.M.バリーによる『ピーター・パンとウェンディ』)の中でピーターは、「ぼくは生まれた日に家出しちゃったんだ。父さんと母さんが、ぼくが大人になったら何にしたらいいだろうって話してたから。だから、ぼくは大人になんかなりたくない。いつまでも子どもでいて楽しく遊びたいんだ。」と言っています。これが「けっして大人にならない男たち」、すなわち「ピーター・パン・シンドローム」の所以です。 精神分析家の小此木啓吾の翻訳によって、日本では 1984 年にベストセラーとなりました。今から 30年も前の本ですが、現代にも共通するシンドロームです。あなたは、あなたの彼は、あなたの息子は大丈夫か…? 1 章に PPS 判定テストが載っていますので、あなたのピーター・パン人間度を測ってみてください。
紹介者 |
くちびる山
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書名 | ピーター・パン・シンドローム : なぜ、彼らは大人になれないのか |
著者名 | |
分野 |
臨床心理学. 精神分析学
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架(CS155919)
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請求番号 |
146/K
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