HONTANのおすすめ本
シャーロック・ホームズという男
紹介文
世の中には、『有名すぎて読んだことがない本』というものも数多く存在する。おそらくシャーロック・ホームズシリーズに対してもそういった意識を持った人がいるのではないだろうか。
シャーロック・ホームズ、頭脳明晰で冷静沈着な名探偵…。そういったイメージを持たれがちだが、実際のホームズはそういった言葉では収まらない男である。
今回紹介する「緋色の研究」は、ワトソンとホームズの出会いも描かれた記念すべきシリーズ一作目である。シリーズの入り口としては最良だが、私としては二作目である「四つの署名」もホームズの人となりが出ていてなかなか衝撃的で印象深い。名探偵コナンなどの作品で間接的にのみホームズを知っている人ならきっと驚くだろう。私も、実際に読んでみて「え!ホームズってこういう人なの!!」と驚いたクチである(そしてハマって全シリーズを一気に読破してしまった。
)ここでのワトソンとの会話に、2人の関係性やホームズの人となりがよく出ていると私は感じる。つまり、緋色の研究を入り口にして、ぜひシリーズの他の作品にも手を出して欲しいのだ。
シャーロック・ホームズシリーズは、決して小難しい推理小説ではなく、エンターテイメント性の高い小説であると私は思う。多くシリーズが書かれている作品であるが、テンポよく読めるし、隙間時間に読むにはもってこいだと思う。ホームズの登場から丁度130年である2017年。この記念すべき年に、『ホームズ沼』へ足を踏み入れてみてはどうだろうか。
紹介者 |
もつ子
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書名 |
緋色の研究
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著者名 | |
分野 |
小説、物語
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蔵書検索 | |
所在 |
閉架(CS901854)
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請求番号 |
933/D
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