今に伝わる素晴らしい芸術作品を残した日本の絵師・仏師たち。そんな絵師・仏師が主人公の小説を集めてみました。

【鎌倉時代】
「運慶」と「快慶」。慶派と呼ばれる仏師の集団に属した二人。
運慶は慶派の祖「康慶」の実子、快慶は兄弟弟子であり、二人は実の兄弟ではなかったと言われています。それぞれの立場から読む仏師の世界をお楽しみください。

【安土桃山時代】
この時代のライバル絵師、「長谷川等伯」と「狩野永徳」。
それぞれを主人公にした小説をニ作品ずつ展示しています。作者が違うと人物の捉え方も全く変わります。違いをお楽しみください。
また、等伯からみた永徳、永徳からみた等伯。ライバル同士が互いをどのように捉えているのかを読み比べてみるのも面白いのではないでしょうか。

【江戸時代～琳派】
　琳派と言えば「俵屋宗達」と「尾形光琳」。
光琳は、宗達の作風や技法を受け継いではいますが、活躍した時代がずれており、直接的な師弟関係はありませんでした。
光琳は、宗達の教えをどのように享受し、受け継いでいったのでしょうか？時を超えた師弟関係を二作品から読み解いてみてください。

【江戸時代～浮世絵】
　江戸時代の人気絵師「東洲斎写楽」「葛飾北斎」「歌川国芳」。
商人文化とともに花開いた浮世絵の世界。江戸っ子絵師たちが、どんな生活を送り、どう絵と向き合っていたのか。
作風も性格もまったく異なる三名の物語から覗いてみましょう。