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一九八四年【新訳版】

紹介文

この本はオーウェルが病気と戦いながら1948年12月に書き上げた作品です。作者の仮題は「The Last Man in Europe」でしたが、出版者により商業的な意図で西暦の下2ケタの4と8を入れかえ、「Nineteen Eighty-Four」:『1984年』が提案された説など、タイトルにまつわる諸説があります。
 2009年には村上春樹氏が作家生活30年を経て発表した「1Q84」(新潮社)のインタビューの中で「G・オーウェルの未来小説『1984』を土台に、近い過去を小説にしたいと思っていた。」※1と語っています。『1984年』は、文学、音楽、映画など各方面で活躍する人たちに影響を与え続け、70年以上経った今でもディストピア小説の金字塔として語り継がれています。
 主人公は生活のすべてが物音だけでなく、行動までも感知する「テレスクリーン」と呼ばれる送受信可能なテレビにより監視されています。その中で彼は日記を書く行為が発覚すれば自分に不利になることを知りながらも「文字」を綴りはじめるのです。
 私は物語を通じて、いろんな角度で物事を見聞きし、考えをまとめることが必要だと気づかされました。多くの本と出会い、自分自身の価値観を見つめなおし、この世界で生き抜くための応用力を探ってみてはいかがでしょうか。

※1【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(上)(読売新聞:2009年6月16日)

紹介者
しまふくろう
書名 一九八四年【新訳版】
著者名
ジョージ・オーウェル 著 / 高橋和久 訳
分野
小説
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所在
3F和書
請求記号
933.7/O