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食べるアメリカ人

紹介文

 誰もが毎日、食べ物を口にしています。食べないと死ぬからです。そんなことを意識して食べているわけでは全然ないけれど、本質はそういうことです。でも実は、ほとんどの人にとって食べることは、むしろ、楽しみ--もしかすると人生最大の楽しみ--なのではないでしょうか? でも、その楽しみ方は人によって千差万別、食材の違いから調理法の違いまで、またそもそもの「食べる」ことの意味さえも、個人または地域性またはお国柄によって違いがあることが今日いろいろなメディアで報告されています。テレビで『県民ショー』など見ていると、これほど違いがあるものかと驚嘆するほどですよね。
 本書は、アメリカ在住の日本人が、アメリカ人たちの「食」の在りようを観察し・分析し・歴史をひもとき・解説を試みたものです。アメリカの食文化がかなりよく網羅された内容であり、「ケロッグ博士(の逸話)」「スローフード(の意味)」「ドーナツ(の歴史)」などなど興味深い多くの脚注があったり、図版や写真(カラーじゃないのが惜しい!)も適度に配されているし楽しい読み物(コラム)もあったりする、とても読み応えのあるお得な本です。『フレンチ・フライ(ド・ポテト)』というものの「フレンチ」が日本語の「拍子木切り」の意味である、などという面白知識がさりげなく本文中にあったりするので、飛ばし読みができません。また、単なる紹介だけではなく、私たち自身の食文化についても、文化の伝播ということについても、考えさせられるヒントが豊富にあります。何度もじっくり読んで、まさに味わいつくすべき本です。

紹介者
坂内正先生
所属学部
短期大学部
書名 食べるアメリカ人
著者名
加藤裕子
分野
飲食史
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所在
3F一般図書
請求番号
383.853/K