HONTANのコラム
積読

紹介文
本好きはついついやってしまいがちな、積読。これは読みきれない量の本を抱え込んでしまうことで、僕の部屋にも読みたいけど時間がない、なんて本は50冊程度あります。これは要するに、読むスピードより本の増えるスピードの方が早いということです。何でもスピードの遅いほうがやはり遅れてしまうものです。アキレスやうさぎとの競争における亀さんのようにはいかないものです。
そうなると次に、それをどのようにして読んでいくかが問題になります。僕の場合だと、Amazonの欲しいものリストという買い物メモのようなところに更に数百冊の本が記録されており、同様に本学図書館のマイライブラリにも出番を待つ20冊程度の本がチェックされています。これだけの本を読みたがるのだから、これからもなかなかの勢いで数字が増していくのではないでしょうか。このまま生きていくと多分、僕はすべての本を読み切れないので、ある程度見切りをつけています。小説はほとんど読まず古典を重視したり、二度読みそうな本しか買わない等です。これは本当に読むべき本を読むためには必要な作業です。
しかし、本当に読むべき本というのは結構、読むのに時間のかかる本だなあという感じを本棚の未だ出番のない一角からは受けます。そう考えると、亀さんは意外と早いのかもしれませんね。アキレスはそこに怪我を負いますし、うさぎは寝てしまいます(笑)。読書においても、早いことよりも、進むことの着実さが大事なのでしょうか。
好きこそ物の上手なれという諺がありますが、収集に対し自己目的化せずにどんどん吸収してゆけたらなと、本棚と家族の思案顔を目の前に思ったのでした。
紹介者 | びわこ |
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書名 | 20代のうちに知っておきたい読書のルール23 |
著者名 | |
分野 | 読書法 |
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所在 | 3F一般図書 |
請求記号 | 019/T |