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日の名残り
紹介文
イギリスの気品溢れる執事の姿を土屋政雄氏の見事な翻訳のより厚みのある人物像として表現されています。物語は戦争が過ぎ去り、歴史ある屋敷の主(あるじ)がアメリカ人になっています。執事のスティーブンスの目下の悩みはアメリカンジョークへの最適な返しです。ある日、主(あるじ)の思いつきでスティーブンスは旅に出掛ける羽目になり、その道中で、長らく心の奥に封じ込めていた曖昧な記憶と向き合うことになります。忠誠心ゆえに非難される立場に立たざるを得なかったスティーブンスの過去の行動は、読む者の心を揺さぶります。そして物語は、旅の最大の目的であるミス・ケントン(ミセス・ベン)との再会へと向かっていきます。
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